こんにちは。アーミーです。
シングルマザーになってから、お金に関する心配が常につきまとうようになりました。
と言っても、コロナの影響を受けて夫の事業の経営が悪化、多額の借金を背負い将来の希望も見えなかった離婚前に比べれば、借金が無い分はるかにマシになったと思うのですが…
常に心配な理由は、単純に物理的な問題で、家庭の労働人数が一人だからです。
私が倒れたり職を失ってしまえば、一気に収入が無くなってしまいます。
それはとても怖いな、と。
そこで、シングルマザーの貧困について少し調べてみようと思いました。
シングルマザーの貧困は今や大きな社会問題になっていますよね。
検索エンジンで「シングルマザー 貧困」と検索キーワードを入力すると、まず一番頭に「シングルマザー 貧困 自業自得」の候補が出てきました。
これにはちょっとびっくり。
それを見て、とても複雑な気持ちに。
まず自分自身がシングルマザーであり、今がこれまでの経緯を経ての決意の結果であるのに、「自業自得」という言葉で自分が全て否定されているような気分になるからです。
また、自業自得かどうかは人によるものなのに、「シングルマザー=自業自得」というマイナスのイメージで一括りにされていることに少なからず違和感を覚えます。
ですが、世間一般でそのような認識が広くあるのが現実で、まあそんなもんだよね、と客観的に受け止めるしかないんですよね。
だけどね、「自業自得」と平気で言える人は、自分がその立場にならず、完全に他人事だから言えるのです。
この記事では、シングルマザーの貧困がなぜ自業自得と言われるのかを解明していきます。
シングルマザーに対する偏見をちょっとでもなくすことが出来れば良いな、と。
気になるところから見てね
シングルマザーの貧困が自業自得と言われるのはナゼ?
シングルマザーの貧困は自業自得と言われるのはナゼでしょうか?
本当に自業自得なんでしょうか。下にまとめてみました。
自業自得?1:離婚に至るような相手を選んで結婚する方が悪い
「そういう相手を選ぶのが悪いんだ」と言う人いますよね。
だけど、結婚して生活を共にするようになって初めて相手の本性を知ることはよくあることです。
初めから離婚を承知で結婚する人はいないと思います。
逆に、結婚する前から相手の本性を完全に見抜けて回避出来る人がいたら、その人はすごいと思います。
そういう人ばかりだったら、日本の結婚する人の数も離婚する人の数もぐっと少なくなっているでしょうね。
自業自得?2:貧困になるくらいなら離婚しなければ良いのに…
離婚する理由、ひとり親になる理由は人それぞれ。
「離婚しなければ良いじゃん」と言うのは簡単ですが、とても無責任に聞こえますね。
例えば、死別でひとり親になった人に「自業自得だよ」と言えるのでしょうか。
例えば、DVを受け続けていて、もしかしたら殺されるかもという恐怖から逃れた末の貧困は自業自得と言えるのでしょうか?
例えば体力がない人や病気がちの人に、ちゃんと働かないから自業自得だと言えるのでしょうか?
例えば、結婚生活のストレスで精神を病んでしまった人に自業自得と言えるでしょうか?
そして先にも言いましたが、ひとり親になる理由は人それぞれ、事情ってものがあるのです。
好きで離婚する人は少ないと思います。
どんな理由でも離婚するのが悪い、と言うのは自分の考えの押しつけでしかなく、あまりにも無責任な言い分かと。
シングルマザーの貧困は、収入が低いことが直接の原因であり、離婚すること自体が原因ではありません。
自業自得?3:「性格の不一致」で離婚した場合
正確に言うと、離婚しても国や自治体の制度をうまく利用すれば最低限の生活は出来るとたかを括り、収入源の確保などせず後先考えず離婚した場合です。
「自業自得」の直接の原因は、こちらになると私は思います。
性格の不一致などが原因で離婚する場合、自分自身の収入が少なければ資格を取るとか正社員の仕事を探すとか、収入を上げるために転職をする等、貧困にならないためのアクションを起こす時間があるはずです。
シングルマザーは大変です。離婚する前に、冷静になって離婚後のことを考え、調べる必要があります。
離婚を決意したら早く離婚したいと思う気持ちもすごくわかりますが、出来るだけ見切り発車をしないように、冷静になって備えることをオススメします。
…とはいえ、コロナの流行の影響を受けて、経済や働き方に大きな変化を経てきた今のこのご時世で、以前はちゃんと収入があったにも関わらず、コロナの影響で収入が激減したり、職をなくしたりした人も少なからずいると思います。
そう考えると、これこそが自業自得、と言えるような理由もないように思います。
シングルマザーが貧困になる理由
では、シングルマザーが貧困になるのに、どういった理由があるのでしょうか。
理由1:シングルマザーを雇う企業は多くない
人材を必要としていても、小さな子供がいるシングルマザーを雇うことを敬遠する企業もあるでしょう。
条件の良い求人には応募者が集まるので、企業側は、子供のために休みを取らなければならなかったり残業が難しいシングルマザーよりも、融通が効いて働かせやすい人材を選ぶかと思います。
そうするとシングルマザーは、条件の良い職場で働くことが出来ず、必然的に収入が少なくなります。
理由2:収入を増やそうとしない
収入が少ないひとり親は、政府の支援を多く受けられます。
そのことから、あえて低所得のまま、効率よく働いているという人もいるでしょう。
上記のように小さな子供のいるシングルマザーを雇う企業が少ないのなら、そういう働き方を選択せざるを得ない人も多いと思います。国からの恩恵はとてもありがたいでしょう。
理由3:養育費を支払われていない人が多い
養育費を受け取っているひとり親世帯は、全体の2割程度しかいないそうです。
養育費を払わない親のなんと多いことか。これが現実なんですね。
離婚して離れ離れになっても、子供の養育に責任を持つことは親としての責務だと思うのですが…
ですが、2020年4月1日から改正民事執行法が施行され、養育費の未払いを強制的に回収しやすくなったようです。
これで少しでも、受け取る権利を正常に行使できるひとり親が増えてくれると良いな、と思います。
シングルマザーの貧困は自業自得と呼ばれる理由について探ってきましたが、私自身の感想は、本当に自業自得の人ってそんなにいないんじゃないか、ということ。
子供を育てながら生活するのですから、人それぞれ考えを持ちながら行動していると思います。
ただ、貧困に困った末に最悪の道を辿らないように、自分から情報を集めることは必須です。
国や自治体が母子家庭に行っている様々な手当を知っておくことは、自分と子供を守るために必要なことです。
この記事のまとめ
この記事では、シングルマザーの貧困と「自業自得」と言われる理由について考察しました。
「自業自得」のほかによく言われるのが「自己責任」です。
自業自得も自己責任も、よく同じ意味合いのように非難めいた感じで使われていますが、私はちょっと違うと思っています。
シングルマザーは「自己責任」の感覚は常に持っているべきだと私は思っています。
「自業自得」は過去の経緯からの現在の状態を非難するような言葉ですが、対して「自己責任」は現在から未来まで続くこと。
離婚前までは、夫婦で家計を支え子育てしてきたのが、離婚後は一人でやらなければなりません。
実家の助けを借りられる人は別ですが、お金の面で、養育費をもらえなければ他の誰かの助けを当てにすることは出来ません。
自分が稼いで子供を育てていくという覚悟と責任感を持っていないと生活出来なくなってしまいます。
厳しいように聞こえるかもしれないけど、現状を受け入れて周りのサポートを上手く受けながら、自分の力で子供との幸せを掴みに行ってほしいと願います。

